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ルート

化学メーカーで働くプロセスエンジニアです。 社会人9年目、化学工学専攻。

化学工学 熱力学

【エントロピー】をわかりやすく解説:エネルギー変換の不可逆性を示す指標

2022/10/8  

仕事と熱はどちらもエネルギーではありますが、エネルギーとしての質の違いが存在しお互いに自由に変換することはできません。エネルギー変換の不可逆性に注目し、エネルギー変化が起こる方向を定量的に扱うために導入された状態量をエントロピーといいます。

化学工学 熱力学

【エンタルピー】をわかりやすく解説:物質の内部エネルギーと仕事を含めた熱量

2023/10/15  

定圧変化における系のエネルギーや熱量を表わす指標をエンタルピーといいます。定圧変化においては、状態量ではない熱量Qを状態量であるエンタルピーの変化ΔHから算出することができます。

化学工学 熱力学

【NRTL式】を解説:汎用的で使用頻度の高い活量係数モデル

2023/10/15  

NRTL式とは活量係数を算出する手法の1つであり、Wilsonの式と同様に3成分以上の多成分系に適用できる式です。Wilsonの式とは違い2液相分離する系にも適用できるため汎用性の高い手法です。

化学工学 熱力学

【Wilson式】を解説:多成分系活量係数モデルの先駆け

2023/10/15  

Wilsonの式とは活量係数を算出する手法の1つであり、3成分以上の多成分系に適用できる式です。2液相分離する系には適用できないデメリットがあるものの、それ以外の系には良い精度で適用できます。

化学工学 熱力学

【van Laar式】を解説:2成分系活量係数モデル

2023/10/15  

var Laarの式はvan der Waalsの状態方程式をベースに提案されたと言われています。Margules式と同様に3成分以上の系に適用できないのが難点です。

化学工学 熱力学

【Margules式】を解説:2成分系活量係数モデル

2023/10/15  

Margules(マーギュラス)が提案した活量係数を算出する式のことをMargulesの式といいます。Margulesは活量係数を多項式の形で表せるとしました。

化学工学 熱力学

【活量係数】を解説:非理想性の高い系に使用する気液平衡モデル

2023/10/15  

Raoultの法則を非理想溶液に適用するための補正係数を活量係数γといいます。非理想溶液の分圧を計算するためには、各成分の活量係数γを算出する必要があります。

化学工学 熱力学

【Daltonの法則】を解説:気体の分圧と全圧の関係式

2023/10/15  

各成分の分圧の合計がその混合物の全圧となる法則のことをDalton(ドルトン)の法則といいます。

化学工学 熱力学

【Raoultの法則】を解説:気液平衡のベースとなる法則

2022/12/1  

2成分以上の混合溶液において、分圧がその純物質の蒸気圧とその物質の濃度との積に比例する法則のことをRaoult(ラウール)の法則といい、そのような溶液を理想溶液といいます。

化学工学 物性

【純物質の蒸気圧】推算方法を解説:Antoine式が精度高い

2022/10/10  

蒸気圧とは気体と液体が平衡関係にある場合の気相の圧力のことで、化学プラントの装置設計においては非常に重要な物性です。特に蒸留塔のような2成分以上の混合物の気液平衡を扱う場合に、まず純物質の蒸気圧を算出する必要があります。

化学工学 物性

【液体密度】推算方法を解説:主要物質の実測値も記載

2023/4/12  

推算式も沸点においてのみ使用できる式から、臨界点以下の任意の温度で使用できるものまで様々です。この記事では主要な液体密度の推算方法を紹介します。

化学工学 物性

【気体密度】推算方法を解説:状態方程式・一般化圧縮係数線図による推算

2024/1/18  

この記事では気体密度の推算方法をおおまかに2種類に分けて紹介します。状態方程式による方法と一般化圧縮係数線図による方法の2種類です。

化学工学 熱力学

【圧縮係数(圧縮率因子)】を解説:非理想性を表わす指標

2023/10/15  

実在気体と理想気体のズレを表わす指標を圧縮係数z(もしくは圧縮率因子)と言います。化学工学的には圧縮因子zを利用して気体密度の推算を簡単に行うことができます。

化学工学 熱力学

【対応状態原理】を解説:対臨界状態での規則性

2023/10/15  

ある系の温度T、圧力P、体積Vに対して臨界温度Tc、臨界圧力Pc、臨界体積Vcで比を取ります。これら3つの対臨界定数について、同じ対臨界状態では物質の種類に依らず同じ対臨界定数となることを対応状態原理といいます。

化学工学 熱力学

【臨界定数】を解説:主要物質の臨界定数値も記載

2023/10/15  

物質の臨界点における温度、圧力、体積をそれぞれ臨界温度Tc、臨界圧力Pc、臨界体積Vcといい、これらの定数のことを臨界定数といいます。臨界点を超えると物質は気体と液体の区別が付かなくなり、気体と液体の中間の性質を示すようになります。