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エネルギー管理士 資格

【エネルギー管理士】熱分野の受験体験記

2023年10月2日

概要

この記事はエネルギー管理士(熱分野)の受験体験記です。

この資格は例年7~8月に試験が実施されており、

  • 課目Ⅰ:エネルギー総合管理及び法規
  • 課目Ⅱ:熱と流体の流れの基礎
  • 課目Ⅲ:燃料と燃焼
  • 課目Ⅳ:熱利用設備及びその管理

以上の4課目を受験し合格することで取得できます。

 

1回の受験で4課目全て合格する人の割合は20~30%前後であるため、一発合格を目指すならきちんと勉強する必要があります。

合格した課目の免除もありますので、時間が取れない場合は課目を絞って勉強するのも良いと思います。

受験のきっかけ

  • 物価高や環境配慮の影響で、業務における省エネ検討の重要性が増したから
  • 同じ部署の人がだいたいこの資格を取っているから

というのが主な理由です。

最近は特に様々なものが値上がりしており、設備投資の採算性が悪くなりがちで投資計画の中止や縮小が増えています。

そのため、少しでも採算性を良くするために効率の良い設備を考える必要があります。

このエネルギー管理士の資格では、設備検討をするにあたっての必要最低限な知識を学べ、業務に活かすことができそうだったので、他の資格よりも優先して受験しました。

このように自分の業務との関連性が高い資格は受ける価値が高いと思います。

 

あとは、同じ部署の人から試験の情報を得やすかったというのもあります。

受けるからには合格したいですからね。

受験課目

エネルギー管理士の資格は、

  • エネルギー管理士(電気)
  • エネルギー管理士(熱)

以上の2種類の分野があります。

どちらか片方の分野で合格すれば、エネルギー管理士の資格を取得することができます。

下表におおまかな試験内容をまとめました。

科目電気
課目Ⅰエネルギー総合管理及び法規
課目Ⅱ電気の基礎熱と流体の流れの基礎
課目Ⅲ電気設備及び機器燃料と燃焼
課目Ⅳ電力応用熱利用設備及びその管理

課目Ⅰのみ電気・熱分野共通の問題が出題され、課目Ⅱ~Ⅳは各分野それぞれの問題が出題されます。

自分の得意な分野を選択すればよいですが、化学工学専門の人は熱分野の方が得意だと思います。

試験勉強

勉強時間

7月下旬の検定試験に向けて、5月上旬から約3か月勉強しました。

平日は1時間程度、休日は2~3時間程度で合計90~100時間くらいです。

自分はエネルギー管理士の受験前に高圧ガス甲種の資格を取っていますが、課目Ⅱの"熱と流体の流れの基礎"と高圧ガス甲種の試験範囲が一部被っているため、少し勉強時間を短縮できました。

過去に勉強した知識をきちんと活かすためにも、すぐに忘れてしまうような丸暗記の資格勉強はやめて理論から理解することをオススメします。

 

また、同じ勉強時間であっても、試験の1か月前から焦って勉強して詰め込むよりも、毎日少しずつ勉強する方が覚えやすいです。

自分は夜は仕事で疲れ切ってやる気が出なかったので、朝に1時間ほど早起きして勉強していました。毎日勉強する習慣を作るのが大事です。

参考書・過去問

過去問と回答は省エネルギーセンターのホームページからダウンロードすることができます。

これだけで事足りる人は特に参考書を購入する必要はないでしょう。

ただ、ダウンロードできる回答は、答えのみで解説が載っていません。

自分は解説を見ないとどうしてもわからない問題があったので、解説目当てでオーム社の過去問集を購入しました。

 

10年分の過去問と解説が載っています。詳しく載っておりオススメです。

 

また、過去問集とは別に省エネルギーセンターの参考書も購入しました。

全課目購入するとけっこうな値段になるので、苦手な分野や興味のある分野だけ購入する方が良いかもしれません。

私の場合は、もちろん試験のためではありますが、その後の仕事でも参考になりそうだったので全課目購入しました。

勉強方法

基本的には過去問をベースにしました。

とりあえず過去問を解き、わからなかったところを解説や参考書で調べて次の年度の問題を解く、の繰り返しです。

3か月で10年分の過去問を2周しました。

10年分の過去問を解くと、さすがに傾向が見えてきます。

ほぼ毎年出題される内容もありますので、出題頻度が高い順に重点的に覚えていきましょう。

 

また、計算問題に関しては本番の試験と同じようなスタイルで解きましょう。具体的には、

  • 本番用の電卓を使用する(関数電卓を使わない)
  • 理論サイクル等の問題は図を書く
  • 後から見てわかりやすいように途中式を書く

等が挙げられます。

特に普段の業務で関数電卓に慣れている人は普通の電卓が億劫に感じるので、試験勉強で使用して慣れておきましょう。

各課目のポイント

課目Ⅰ

課目Ⅰの内容は以下の記事でまとめています。

【課目Ⅰ:エネルギー総合管理及び法規】エネルギー管理士(熱分野)の出題分野を解説

この記事ではエネルギー管理士(熱分野)の出題分野である、エネルギー総合管理及び法規について解説します。エネルギー相互管理及び法規の分野は熱分野・電気分野の共通課目になっており、どちらの課目を受験する場合でも勉強する必要があります。

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課目Ⅱ

課目Ⅱの内容は以下の記事でまとめています。

【課目Ⅱ:熱と流体の流れの基礎】エネルギー管理士(熱分野)の出題分野を解説

この記事ではエネルギー管理士(熱分野)の出題分野である、熱と流体の流れの基礎について解説します。計算問題が多く難易度が高いです。暗記するにも式の形が複雑なものも多く、理論から理解して勉強することをオススメします。

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課目Ⅲ

課目Ⅲは以下の記事でまとめています。

【課目Ⅲ:燃料と燃焼】エネルギー管理士(熱分野)の出題分野を解説

この記事ではエネルギー管理士(熱分野)の出題分野である、燃料と燃焼について解説します。燃料と燃焼はエネルギー管理士(熱分野)の課目Ⅲで、暗記分野が2問、計算問題が1問出題されています。どちらかというと暗記分野の方が範囲が広く難しいため、暗記主体の課目です。

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課目Ⅳ

課目Ⅳは以下の記事でまとめています。

【課目Ⅳ:熱利用設備及びその管理】エネルギー管理士(熱分野)の出題分野を解説

この記事ではエネルギー管理士(熱分野)の出題分野である、熱利用設備及びその管理について解説します。必須問題を4問、選択問題を2問解く形式となっています。選択問題は分野によって内容が全然違うので、早めに解く問題を決めて勉強するのがよいでしょう。

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試験の流れと所感

本試験

試験前の準備

試験に必要なものとして、

  • 筆記用具
  • 受験票(写真を貼る、縦45mm×横35mm)
  • 電卓(関数電卓は不可)
  • 時計

以上が挙げられます。

特に写真は早めに準備しておきましょう。

筆記用具に関しては、自分はマークシート用の鉛筆と途中式を書くシャーペンの2種類を用意して使い分けていました。

鉛筆はどんどん先が丸くなるので、計算式を書きづらいんですよね。このあたりは好みの問題です。

また、熱機関や空調機器のサイクルの内容が出題されますが定規等の持ち込みが許可されていないので、作図問題は出ないと考えられます。

課目Ⅰ

最初は課目Ⅰです。9:00~10:20の80分です。

課目Ⅰに限った話ではないですが、試験開始の10分前には自分の席に座っている必要があります。

試験開始前の10分の間に問題・回答用紙が配布され、名前・受験番号の記入をすることができます。

 

課目Ⅰは暗記問題が比較的多いので、時間が余るくらいだと思います。

どの課目も共通で、試験開始後60分後から途中退室可能です。課目Ⅰだけ受験する人なら途中退室してもよいと思います。

自分は4課目全て受験するので、途中退室はしませんでした。60分くらいで見直し含めて終わって、あとはボーっとしていました。

法律関係の問題は全くわからないものが多く若干の不安はありましたが、なんとか6割くらいは取れているかな、という手ごたえでした。

課目Ⅱ

次は課目Ⅱです。課目Ⅰから30分の休憩を挟み、10:50~12:40の110分です。

ほとんど計算問題なので時間の余裕がないことが多いでしょう。

ですが、自分が受けた年は比較的簡単だったようで、30分くらいは時間が余りました。

計算問題なのでちゃんと解けるとかなりの手ごたえを感じます。マークミスさえなければ課目Ⅱは受かったかなと思いました。

時間に余裕がある場合は、全ての問題を電卓を叩き直して検算しましょう。意外に電卓の叩き間違えがあったりします。

昼食

12:40~14:00の間が昼食休憩です。

試験会場によると思いますが、自分が受けた会場は自分の受験番号の席で昼食を取ることができました。

試験の時期が真夏であり、外に出るだけでも暑くて疲れるので、事前に昼食を買って持ち込むのが一番楽です。

外に出る場合は、飲食店やコンビニが会場の近くに少ないと混雑するので、事前に確かめておきましょう。

課目Ⅳ

午後から課目Ⅳが14:00~15:50の110分あります。なぜか課目Ⅲではなく課目Ⅳから先に受けました。

例年そのようなスケジュールなのかはよくわかりません。

課目Ⅱと同じ試験時間ですが、課目Ⅱよりは計算問題が少ないので時間が余るでしょう。

また、課目Ⅳのみ選択問題があります。事前にどの問題を受けるか決めていれば、他の問題は見る必要がないです。

課目Ⅳも合格の手ごたえを感じながら終えました。

課目Ⅲ

最後は課目Ⅲを受けました。16:20~17:40の80分です。

燃焼計算問題はがっつり計算問題ですが、他は暗記の問題です。

最後の課目なので早く終わったら退室して帰りましょう。

検算をちゃんとしても、60分くらいで終わりました。課目Ⅲも合格したかな、という感じでした。

結局、最初の課目Ⅰが一番難しかったように思いました。

自己採点

1~2日後に省エネルギーセンターのHPに回答が発表されます。

問題用紙は持って帰れるので、回答した番号にチェックを付けておけば自己採点できます。

  • 課目Ⅰ:166/200、83.0%
  • 課目Ⅱ:188/200、94.0%
  • 課目Ⅲ:94/110、85.5%
  • 課目Ⅳ:253/280、90.4%

合格ラインは60%ですが、どの課目も80%以上あったのでとりあえず安心しました。

マークミスさえなければ合格です。

後日の結果発表

試験日から約一か月半後、9月中旬くらいに省エネルギーセンターのHPに合格者の受験番号が発表され、無事合格を確認しました。

その後、1~2週間ほどで合格証と免状交付申請書類が自宅に届きます。

エネルギー使用合理化の実務に1年以上従事したことを会社に証明してもらい、申請書等の書類を省エネルギーセンターに提出することで免状を取得できます。

おわりに

エネルギー管理士(熱分野)の受験体験記をまとめました。

受験の流れ等、何か参考になればと思います。