本記事では、生産技術職の残業時間や繁忙期について紹介します。
雑談
その時代に比べると今はIT化で効率化されてますから、同じ仕事内容ならかかる時間は短いはずです。
B to C メーカーの製品開発速度が速くなるにつれ、我々化学・素材メーカーも検討スピードを速めないといけません。
もう1つは、今まで詳細に検討していなかったところが、PCやシミュレータの発展に伴って検討できるようになったことも大きいと思います。
最も代表的な例はCFD(流動解析)でしょう。
20年前はせいぜい単相流の解析しかできなかったのが、最近では混相流解析が当たり前に求められる時代になりました。
要するに計算技術の発展により、仕事が増えたということです。
単に計算させるだけならAIは得意だと思います。
しかし我々はどんな式をどういう目的で計算するか考えるのが仕事であって、計算速度や精度を競っているわけではありません。
現実で起こっている現象を数式化する、という仕事はAIはなかなかできないと思っています。
残業時間や繁忙期について述べていきます。
残業時間について
なぜ残業が発生するのかを考えると、大まかに3つの理由が挙げられます。
・仕事量がそもそも多く、定時に終わらない ⇒ 定常時の残業
・仕事量は常に一定ではないので、忙しい時期は残業せざるを得ない ⇒ 繁忙期の残業
・トラブル等、突発的に仕事が発生する ⇒ トラブル時の残業
それぞれの残業について詳しく述べます。
定常時の残業
私のここ1年の定常時の残業時間は15~30時間くらいです。
ですが、個人の残業時間は仕事量と部署の人数によって容易に変化しますので、1年後も同じ残業時間でやっていけるかどうかはわかりません。
一般的に、定常時の残業が多くなる理由は、部署の人員に対して仕事を受け過ぎているということです。
部長や課長が無能だと起こる可能性があります。
ただ、もう1つ起こる理由として、仕事をもらう先が客先であることが挙げられます。
せっかく客先が仕事をくれるというのに、部署の工数オーバーが理由で断れる会社はそう多くないと思います。
普通は"残業してでもやれ!"と言われるでしょう。
個人的には、会社の利益になるなら残業して何時間かけてもやるべきだと思います。
ただし、残業した分の時間は50時間だろうと100時間だろうときっちりと払うべきです。
ですが、残念なことに月45時間を超える残業をさせているにも関わらず、36協定を守っているふりをするために組合員に圧力をかけて、正しい残業時間を付けさせない管理職が少なからずいます。
幸いにも私の所属している生産技術部は若手の増員に伴い、残業時間の問題は改善されつつありますが、他の部署は未だに問題が残っているところもあります。
ということで、同じ会社でも部署によって、あるいは同じ部署でも上司や人数の関係でブラック度は変わってくるので、学生等の外部の人間がその会社の残業時間を見極めるのは難しいです。
あえて言うなら、
・部署の人数が少ない
・客先対応が多い
上の2つが重なると残業時間が多くなる傾向にあると思います。
少数精鋭だとか、顧客の要望に応えるとか、そういうキーワードが入っている求人は要注意ですね。
繁忙期の残業
私の部署は四半期ごとに部署全体での検討進捗と成果をまとめる必要があるため、1年で4回は必然的に業務量が増えます。
また、細かいところでは月末に月次報告会を実施しているため、報告資料を作成する必要があります。
他にも月末は何かと仕事が増えがちなため、残業も多くなる傾向にあります。
とは言え、他の部署に比べると極端に残業時間が増えることはないです。
一方で、製造部ではプラントの定期修繕が毎年ありますので、その時期は残業時間が跳ね上がると思います。
ということで、生産技術部は毎月の仕事量が安定している点で働きやすく、メリットだと思います。
トラブル時の残業
プラントでトラブルが発生すると、残業してでも早急に対応する必要があります。
最も影響を受けるのはそのプラントを受け持っている製造部です。
しかし、トラブルの原因究明に関しては生産技術部に依頼されることも多いです。その場合は、他の案件を全て停止してトラブルに対応します。
トラブルでプラントが止まっていると減産になり、会社の利益が減っている状態なので、早急な対応が求められます。
ライフワークバランスなどと言っている場合ではありません。
私たち間接部門が普段安定的に仕事できているのは、製造部が安定的にプラントを運転しているからなのです。感謝しましょう。
まとめると、プラントを事故やトラブルなく常に安定して運転できている会社こそホワイトに近いです。
学生のころは、給与や勤務地に注目しがちですが、事故を起こさない仕組みをうまく取り入れている会社を選ぶのも良いと思います。