高圧ガス甲種 資格

【高圧ガス法令】液化石油ガス保安規則の出題内容を解説

2021年10月20日

概要

この記事では高圧ガス製造保安責任者試験の法令分野のうち、液化石油ガス保安規則(以下、液石則)から出題される内容について解説します。

法令は毎年11月の国家試験で受験する必要があります。5月の検定試験で学識と保安管理技術に合格していれば、11月の国家試験では法令のみに専念して勉強できます。

国家試験で学識、保安管理技術、法令の3科目を受験して合格するのはかなり難易度が高いため、なるべく検定試験を受けることをオススメします。

液化石油ガス保安規則の出題数

全20問中、毎年1問ほど出題されています。

出題数は少ないですが、出題範囲も狭く勉強しやすい分野です。

液化石油ガス保安規則の出題内容

過去に出題頻度の高かったものをピックアップして紹介します。

液石則第53条:特定高圧ガスの消費者に係る技術上の基準

出題頻度が高い分野です。1問の中に3つの問題文がありますが、そのうち2つはこの第53条から出ることが多いです。

第53条の中でも特に出題されやすい内容について以下に示します。

消費設備の基礎

消費設備(配管及びこの号に規定する基礎を有する構造物上に設置されたものを除く。)の基礎は、不同沈下等により当該消費設備に有害なひずみが生じないようなものであること。この場合において、貯槽(貯蔵能力が百立方メートル又は一トン以上のものに限る。以下この号及び第十五号において同じ。)の支柱(支柱のない貯槽にあっては、その底部)は、同一の基礎に緊結すること。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=341M50000400052

貯槽の立地条件に関わらず同一の基礎に緊結する必要がある点に注意しましょう。

また、基礎に関する問題は一般高圧ガス保安規則の問題でも出題されることがあるのでよく勉強しましょう。

火気の扱い

貯蔵設備等の周囲五メートル以内においては、火気(当該設備内のものを除く。)の使用を禁じ、かつ、引火性又は発火性の物を置かないこと。ただし、貯蔵設備等と火気又は引火性若しくは発火性の物との間に前項第三号の流動防止措置又は液化石油ガスが漏えいしたときに連動装置により直ちに使用中の火気を消すための措置を講じた場合は、この限りでない。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=341M50000400052

"貯蔵設備等"には貯蔵設備だけでなく減圧設備や配管も含まれます。

比較的常識的な内容なのでわかりやすいです。

貯槽・処理設備の外面からの保安距離

わかりにくく難問です。

貯槽や処理設備の外面から保安物件までの取るべき距離について問われます。

  • 貯槽:貯槽の貯蔵能力に応じた距離
  • 処理設備(減圧設備):処理設備が接続する貯槽の貯蔵能力に応じた距離

過去には処理設備の処理能力から設備距離が決められる、といった問題が出題されています。

一般高圧ガス保安規則では処理能力又は貯蔵能力で設備距離が決められるので、これと絡めた引っ掛け問題ですね。

また、基本的には第一種設備距離以上、あるいは第二種設備距離以上の距離を取る必要がありますが、距離を取ることと同等の安全性があると認められた措置を講じた場合は距離を減らすことができます。

  • 障壁設置
  • 散水装置又は地盤面下埋設

上の2つの措置を両方講じた場合は設備距離を減らすことができます。障壁設置だけでは距離を減らすことはできませんので注意しましょう。



液化石油ガス保安規則と一般高圧ガス保安規則の保安距離について簡単にまとめると、

規則保安距離算定保安距離
緩和規定
液化石油ガス
保安規則
貯蔵能力障壁+散水
障壁+埋設
一般高圧ガス
保安規則
処理能力又は
貯蔵能力
なし

上の表となります。

液石則第71条:取扱主任者の選任

ほぼ毎年出題されており重要です。

特定高圧ガス消費者は次のうちいずれかに該当する者を取扱主任者として選任する必要があります。

  • 液化石油ガスの製造又は消費(特定高圧ガスの消費者としての消費に限る。以下次号において同じ。)に関し一年以上の経験を有する者
  • 学校教育法による大学若しくは高等専門学校又は従前の規定による大学若しくは専門学校において理学若しくは工学に関する課程を修めて卒業した者
  • 協会が行う液化石油ガスの取扱いに関する講習の課程を修了した者又は学校教育法による高等学校若しくは従前の規定による工業学校において工業に関する課程を修めて卒業し、かつ、液化石油ガスの製造又は消費に関し六月以上の経験を有する者
  • 甲種化学責任者免状、乙種化学責任者免状、甲種機械責任者免状若しくは乙種機械責任者免状の交付を受けている者又は丙種化学責任者免状の交付を受けている者

いずれかの条件を満たしていればよいので、1年以上の経験はあるが免状交付を受けていないもの、あるいはその逆の者でも取扱主任者に選任できます。

まとめ

液化石油ガス保安規則から出題される内容について解説しました。

なかなかマニアックな内容が多い分野だと思います。うまく出題されそうなところに絞って勉強するのが良いでしょう。

© 2021 化学工学レビュワー Powered by AFFINGER5