就職活動

【転職体験記】化学メーカー生産技術職:転職の流れやポイントを紹介

2020年8月9日

本記事ではブログの管理人が機械メーカーの技術職から化学メーカーの生産技術職へ転職した際の出来事や考えていたことを記載しています。

転職のきっかけ

助手
そもそも先輩はどうして転職しようと思ったのですか?
転職のきっかけは入社3年目で部署異動になったことですね。

それまでは技術開発をする部署にいたのですが、その部署が無くなってしまい、技術営業の部署に異動となりました。

最初のうちはなんとかやっていたのですが、4ヵ月ほどで苦しくなって転職しようと考えました。
ルート
助手
4ヵ月ですか・・・
意外に見切りが早いですね。
もう少し頑張ってもよかったんじゃないですか?
なかなか耳が痛いことを言いますね笑
確かにそうかもしれませんが、前の部署が無くなってしまったのがかなり大きかったです。

前の部署の仕事内容が良かったものですから、やりたかった仕事を急に取り上げられてモチベーションが下がってしまいました。

このままこの会社にいても部署自体が無くなってしまっては元の仕事をするチャンスもないので、社外へ活路を求めました。
ルート

転職の動き出し

助手
具体的にはどんな感じで転職活動を始めたんですか?
最初はネットで転職活動について一通り調べました。

転職にあたって特に気になったのは、

1. 在職中に転職活動するのか?退職後に活動するのか?
2. 転職にはどのくらいの期間がかかるのか?
3. 転職では何社くらいエントリーするのか?
4. 面接は土日にやってくれるのか?

という点でした。
ルート
助手
その手のネットで調べて出てきた情報は信用できるんですか?
個々人や企業によるとしか言いようがないような・・・
確かにケースバイケースではあります。

しかし、新卒のときと違って転職では同時期に就職活動をしている知り合いなどいませんから、情報源が限られます。

私の場合は
・ネットでの一般サイト
・転職エージェントサイト
・転職エージェントの担当アドバイザー
の3つが主な情報源でした。
ルート

転職前の疑問

1. 在職中に転職活動するのか?退職後に活動するのか?

在職中に転職活動した方が良いという意見が圧倒的に多かったですね!

メリットとしては、
・無職の期間が生じない。
・退職時に上司を説得しやすい。

デメリットとしては、
・とにかくスケジュールが厳しくなる。

という点でしょうか。

私の場合は借り上げ社宅に住んでいたので、先に会社を辞めてしまうと借り上げから追い出されてしまいます。

そうなると実家に戻らざるを得ないので、親との調整や引っ越し云々の問題も生じ、転職以外のことで消耗してしまいそうでした。

ということで在職中に転職活動することに決めました。
ルート

2. 転職にはどのくらいの期間がかかるのか?

すんなり決まっても半年くらいはかかる、という意見が多かったです。

自分は7月から転職活動を開始したので、早ければ年末、遅くとも年度末には決める、という見通しでした。
ルート

3. 転職では何社くらいエントリーするのか?

転職エージェントサイトの情報では、最終的に内定をもらった人の平均値は12~13社エントリーして1社内定をもらう、という感じでした。
ルート

4. 面接は土日にやってくれるのか?

事前に調べた感じでは企業によっては平日の定時後や土日も対応しているという情報があったので楽観視していました。

しかし実際に転職活動をやってみると、定時後や土日に面接の日程調整をしてくれる会社はありませんでした。

あまり期待を持たない方がよいと思います。
ルート

転職エージェント

助手
転職エージェントはいろいろ調べたんですか?
軽く調べましたが正直あまり違いがわかりませんでした。

なのでどこかのブログに載ってた評価を参考にして、とりあえず"dodaエージェントサービス"というサイト1社に登録しました。

このときは1社使ってみてサービスが悪かったり、求人数が少なければ他のエージェントも登録しようと思っていました。

登録するときは割と適当に決めたものの、今思うとだいぶお世話になりました!
ルート
助手
登録したのは1社だけなんですか?
結局は最初に登録した"dodaエージェントサービス"だけで転職活動を終えることができました。

1社だけでもかなりの量の転職案件があったので、逆に複数登録していると情報量が多すぎて捌ききれなかったかもしれません。
ルート

転職スケジュール

7月中旬     

転職活動開始
ネットで一通り転職活動について調査
転職エージェントに登録
エントリーシート(以下ES)作成開始

転職エージェントに登録した後はES作成にとりかかりました。
ここで転職エージェントに登録したメリットが1つありました。

dodaのエージェントサイトにESの雛型があり、その型に沿ってトピックスを埋めていけばそれなりのESが出来上がります。

なおかつ、出来上がったESを担当のアドバイザーに添削してもらえました!

転職活動では自分にアドバイスをくれる人や機会は貴重ですから、非常にありがたかったです。
しかもESを添削をお願いしてから、1~2日で返ってきたので対応も早くて助かりました。

7月下旬     ES作成完了
          ESを企業に提出していく

助手
何社くらいエントリーしたんですか?
合計で6社くらいです。
転職者の平均エントリー数と比較すると少なく済みました。

少なかった要因の1つは行きたい業界と職種が決まっていて、他の業界や職種にエントリーしなかったからです!

前職は機械メーカーではありますが、化学メーカーで使用する撹拌槽を扱っていました。

その撹拌槽の実験や流動解析等の化学工学系の仕事がしたかったので化学メーカーの生産技術職に絞りました。
ルート
助手
同業の撹拌槽を作っている機械メーカーに行くことは考えなかったんですか?
同業に行こうとは思わなかったです。

理由は主に2つあって、
・機械メーカーより化学メーカーの方が立場が上
・化学業界の方が給料が良い
と思ったからです。

実際に両方の業界で働いてみて間違いないことがわかりました。

機械メーカーは化学メーカーに装置を買ってもらって利益を上げているので、どうしても立場が弱いんですよね。

化学工学系の同じような仕事をしたいなら、立場の強い化学メーカーに入るのが良いと思います。

給料はもちろん会社の業績や景気によりますが、私の場合は転職1年目で+50万円くらい上がりました。
ルート

8月上旬~中旬  

Webテスト受講
面接日程調整

エントリーした会社からES通過 or お祈りの連絡がきました。
自分は結局6社中3社ES通過しました。

ESを通過すると次はWebテストの案内があったので、指示にしたがって受けます。
Webテストは連絡が来てから1~2週間以内が受講期限でした。

助手
Webテストは勉強・対策したんですか?
ネットで一応問題の傾向がわからないか調べましたが、大した情報はなかったです。
なのでほとんど対策せずに受講しました。

ですが終わってみればWebテストはすべて通過して、3社とも次の一次面接に進みました。

転職ではWebテストの結果より職歴や専門性の方が重要視されている気がします。
ルート
助手
良かったじゃないですか!
ここまではすごく順調ですね!
今振り返れば順調そうに聞こえるかもしれませんが、当時はまったく余裕がなかったです。

他にエントリーする企業を探したり、面接対策に追われてギリギリのメンタルでした。

結果として同時並行で受ける企業数を絞ったのが、労力を集中できて良かったのかもしれません。
ルート

Webテストの通過後は一次面接の日程調整に入ります。
実は自分の転職活動で最も苦労したのが、この面接の日程調整です。

面接は平日の昼間にしかできないし、面接地も各企業の工場なので移動だけでも大変です。

候補日も一度の連絡で二日くらいしか挙げてくれないので、二日とも会わないと日程再調整となって面接日が伸びてしまいます。

Webテストが通った3社のうちの1社は日程再調整が続いた結果、その間に転職枠が埋まって不採用となってしまいました。
ルート
助手
面接を受ける前にお祈りされたのはショックですね!
日程調整は全部自分でされたんですか?
日程調整は企業との間にエージェントの担当者が入ってくれました!

直接企業の人事担当者とやり取りしなくてよかったので、精神的にも時間的にも楽をできました!

そのほか面接についても色々とアドバイスを頂けましたし、各企業の志望度や志望動機も本音ベースで相談できたのでありがたかったです!

ルート
助手
平日に休みを取って、現職の会社の人には怪しまれなかったんですか?
特に何か言われることはなかったですね!

有給を取るときに理由を言う必要はなかったので、業務に支障がなければどうぞお好きに、という雰囲気でした。
ルート

8月下旬~9月上旬 

一次面接

なんとか日程調整できた2社と面接しました。

助手
転職活動の面接ってどんな感じなんですか?
面接官はだいたい3人くらいで、人事担当者1名、配属先の部長、課長が1名ずつといった感じでした。

面接内容は現職の業務内容や専門性、あるいは貴社に入ってやりたいこと、といったような仕事に関する話がほぼ全てです。

当たり前かもしれませんが、大学時代の部活とかバイトとかそんな話は一切しませんでした。

結局、一次面接を受かったのは1社でした。
ルート

一次面接に受かると次はもう最終面接でした。
しかし、最終の役員面接は一次面接以上に日程調整が困難でした。

今の会社に入ったのでわかるのですが、役員の方は本当に忙しく1~2か月先の予定はほとんど埋まっています。
一次面接は9月上旬に受けたのに対して、最終面接は結局10月下旬となりました。

10月下旬     

最終面接

本社のある東京で面接を受けました。

役員面接の前に人事の方から労働契約条件の話があったので、面接は握手しに行く感じかなと思いましたが、実際はちゃんとした面接でした。

助手
最終面接はどんな感じでした?
面接官は3人で、常務執行役員1名、人事部長1名、人事担当者1名でした。

面接内容は志望動機と会社に入ってやりたいことがメインで、後は雑談でした。

今までに入ったことがないような豪華な部屋で雰囲気があったので、一次面接より緊張しました。

後は最後に逆質問があったので、最低でもひとつふたつは質問を考えておく方が良いですね!
ルート

11月上旬    

内定
直属の上司に退職意思を伝える

合否の連絡は早く、面接の次の日に内定の連絡が来ました。
そこからこちらが入社する意思を連絡し、内定通知書を発行してもらって正式な内定となりました。

内定の連絡から内定通知書が発行されるまで一週間ほどかかりました。
その間はまだ正式な内定をもらっていないので、誰にも話さずぐっと堪えました。

内定通知書が発行された次の日に現職の上司に退職意思を伝えました。

助手
やっぱり引き留めはありましたか?
直属の上司は転職経験者なのでそこまでしつこくはなかったですが、その上の部長や人事の方にはけっこう引き留められました。

部長や人事との面談は5~6回あったでしょうか。
頑なに転職しますと言い続けているとそのうち諦めてくれました。

辞めるとはっきり決まってからはあっさりしたものでした。
引継ぐことはそんなに多くなく、2週間くらいで一通り終わりました。
退職手続き自体は1~2日で終わりました。
ルート

12月上旬     

退職

特に大きなトラブルもなく無事退職しました。

退職日は12/31として2週間ほど有給を消化し、実家に帰ったり引っ越しの準備をゆっくりしました。

1月1日      

転職先に入社

1月1日付で転職先へ入社しました。
実際の出勤日は1月4日でした。

転職のポイント

1.転職したい業界、職種を決める

なんでもいいからとにかく今の会社を辞めたい、というスタンスだと転職先の選択肢があり過ぎて企業研究にものすごく時間を取られると思います。

業界と職種を絞ることが短期間で転職に成功する秘訣です。
ルート

2.転職活動していることを周りの人に言わない

最近は転職する人が増えてはいるものの、やはり転職に対して良いイメージを持っている人は少ないです。

周りの人に相談しても転職は辞めた方がよいと言われるだけです。
本当に転職したければ黙々と活動しましょう!

そんな中でエージェントの担当アドバイザーは転職について相談できる貴重な存在です。
ルート

3.エージェントを活用する

転職はとにかく時間がなくて忙しいので、自分でやらなくていい作業はエージェントに任せるべきです!

正直お金を払ってでもサポートしてほしいくらいですが、転職者自身はタダでサービスを利用できるわけですから使わない手はないです。

サポート代は転職先の企業が払うので、その分自分は転職先でバリバリ働いて利益を上げればWin-Winですよね!

自分は"dodaエージェントサービス"に登録して満足いく転職ができましたのでお勧めですが、他にサポートが手厚いエージェントがあればそちらで良いと思います。

ルート

4.きちんと現職の会社を退職する

せっかく内定を取ったのに、現職の会社に説得されて内定辞退した例も多いそうです。

自分も辞めるときに様々な条件を出されました。
中には魅力的な提案もありましたが、一度辞めると言い出した社員の待遇が上がるとは思えませんでした。

しっかり退職して次の会社に入社するまでが転職です!
ルート

 

まとめ

自分が転職したときの考えをまとめました。
何か一つでも転職に悩む方の参考になれば幸いです。